だいぶ前の話になりますが、
昨年の年末に開催された"アークス大忘年会"でのコト。

某お豆腐屋さんのブログにて、


"こっそりきてまして、PSO2"


という文章をみつけた私はship2へと向かいました。

会いたい人に、会うために。



※ その時のコトはこちら↓に書いています。(クリックでその時の記事にとびます)

握りしめた、片道切符。前編

握りしめた、片道切符。後編





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さてさて。

ガスマスクちゃんさんこと“えだじろさん”。
(実は最近まで"えだじろう"だと思っていました!!"えだじろさん"本当にごめんなさい!!!)

そんなえだじろさんと楽しいひと時を過ごし、
別れたあとのコトです。
 
私は“ふらさん”を探すべく、
だいぶ人数がへったメイン会場ブロックのショップエリアをバタバタと走りだしました。


ショップエリア。

カジノエリア。

出発ゲート。

NPCのまわり。

草木の植え込み。


視界をくるくると動かしながら、
ふらさんがいそうなところを探していきます。 

探している間はいろんなことを考えました。


『会えるかな?』

『でも本当に会えたらどうしよう。』

『わざわざship移動してまで会いに来るっておかしいかな?』

『もしかしたら、ブログに気がついてくれてるかな?』

『あ、嫌われてたらどうしよう…』


ぐるぐると走りまわって、
ぐるぐると考えて。



でも、なかなか“ふらさんらしき姿”はみつけることはできません。

だんだんとログアウトしなければいけない時間もせまってきています。


『やっぱり会えないのかな…』

『いやいや、あきらめたらそこでお終いなんだ!』


なんて思いながら、
フランカさんのわきを通った時でした。


ラッピースーツを着こんだアークスさんがポツンとたっていたのです。


そのアークスさんの名前をみた瞬間、
現実で「あっ」って声がもれちゃいました。

だってなんとなくですが、
『なんだか、名前がふらさんっぽい!』って思ったんです。

しかもよくよく見てみれば。

そのラッピースーツアークスさんのまわりをぴょんぴょんと飛びまわりながら、
写真を撮るロビーアクションなんかをしているアークスさんもいるではありませんか。


『これは!これはもしかすると!このラッピースーツの中身はやっぱりふらさんで、それを知ったふらさんファンのアークスさんが喜んでいるシーンに私は出くわしたのではないのだろうか?!』


そんな妄想をしていたら、急に心臓がドキドキしてきちゃって。

手までふるえてきちゃって。

どうしていいか分からなちゃって。

 
私はその場に立ちつくしてしまいました。


『どうしよう!どうしよう!』

『おちついて、おちつくのよ私!』

『まず、ふらさんじゃないかもしれない!というかラッピーだし!』

『それによくよく見ていたら、名前もなんかふらさんポクない気もするし!』

『そうだ、聞いてみればいいんだ!目の前のラッピーさんに“ふらさんですか?”って聞けば分かることだし!』

『いやいやいやいや!!まてまて!早まらないで!ストップ!私ストップ!』

『よく考えて、聞くにしたってオープンチャットはダメ!ダメよ私!絶対ダメな気がする!』

『だって万が一にもふらさんだった場合、なんか…逃げちゃいそうじゃん?』

『いやキット逃げちゃう、ログアウトしちゃう!』

『じゃあどうしよう?ウィスパーチャットがいいのかな…』

『いやいや、そもそもふらさんじゃなかったらどうするのさ?“まちがえちゃった、ねこウッカリさん☆ミ”とかいってごまかす気なの?』

『そうかグッジョブ!コメント付きグッジョブだ!!それならさりげなく聞けて…』

『いやいやいや!それはさすがに、気がついてくれないかもしれないし!』


そんな感じで全力で妄想しながら、
しばしその場で固まっていると―――。



なんとびっくり!



ラッピースーツのふらさんっぽいアークスさんが、
ラッピースーツを脱いだではありませんか!

そして先ほどよりあたりを嬉しそうに跳びはねていたアークスさんと、
なにやら一緒にポーズをとったりしだしました。

あのラッピースーツのアークスさんが、
ふらさんかどうか確かめる絶好のチャンス到来したのです!

ですがあまりに突然だったので、
PSvitaをにぎりしめながら「あ、ぬいだ」とかつぶやくことしかできない私…。


そうこうしているうちに記念撮影は終わったらしく、
まわりを飛び回っていたアークスさんはふらさんっぽいアークスさんにお辞儀をすると、
手を振りながらその場から居なくなってしまいました。

そこでやっと「今がチャンスだ!」と気がついた私は、
ふらさんっぽいアークスさんのそばへと走ってきました。

遠目からでも分かっていたのですが、
ラッピースーツを脱いだその姿は、
まさしくあの“ふらさん”そのものでした。


でも髪色がちょっと赤茶色っぽい!

ブログで拝見している髪色じゃない!!



一瞬、


『アレ髪色がちがう?!偽物か?!』


なーんて思いましたが、
“パソコンの画像とPSvitaの画像は色の違いが結構ある”コトを思い出した私は、
目の前のアークスさんがふらさんであることを確信したのです。

そして感極まりすぎてしまい、


「うわ…、ふ、ふ、ふらさんだあ!!本物だ、本物のふらさんだーー!」


と、声をあげながら部屋の中をのたうちまわったために、
家族に「うるさい!」と怒られたのでした。





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こうして私はずっと会いたかった人に、
“はじめまして、PSO2を書いたふらさん”に会うコトが出来ました。

普通に遊んでいて出会ったわけではないので、
ちょっと“ズル”をしちゃったような気もしましたが、
私は会えてとっても嬉しかったです。



本当は会うコトができたら、
聞きたい事や、話したいコトがいっぱいあったはずだったのですが。

なんだかうまく言葉にできませんでした。


ちょっとだけ、おしゃべりをして。

ちょっとだけ、スクリーンショットをとって。

最後にちょっとした約束をして。


「また、どこかで」


と、さよならをしたのでした。










やろうと思えば、
ふらさんの名前を記録することもできましたし。

たぶんですが、
お願いすればフレンド登録もしてくれたような気がします。


でもなんだか。


それをしちゃうと、
もう二度とふらさんに会えないような気がして。

私は二つともしませんでした。



それに


“あのステキなはじぷそを書いた、ふらさんが本当にオラクルにいる”


ってコトが分かっただけで、
十分な気がしたからです。


“ふらさんなる人物は本当に存在して、本当にオラクルで遊んでいた”


それでもう十分だったんです。


 また、どこかで





またいつか、
オラクルのどこかで。