「アナタに会いたくてはじめたようなものなので、アナタがイヤだったらやめます!」
気がつけばそんな言葉をうちこんでいた。
でもその言葉にウソはなくて。
ずっと思っていたことで。
アナタが「やめてください」っていったら何時でもすぐにでも消すつもりだった。
せっかく会えたのに、「嫌い」とか「迷惑」とか「怖い」っていわれるのが怖かった。
それにちょっぴりだけど。
本当にちょっぴりなんだけど。
書くことが負担になってきていたから、“おしまい”にしたかったのかもしれない。
アナタはそんな私の言葉に、「ひえええ」っておどろきながらも、
「まあ私がどうこういうことじゃないのですが」
「続けてみたらみたでけっこう見返すのが楽しくなってくるかもしれませんよ」
「私がそうでしたので」
と、そんな感じの言葉をくれた。
『もう少しだけ頑張ってみたら、また違った発見が、楽しさが、あるかもですよ?』と、
いってくれているようで。
いろいろ見透かされちゃっているようで。
途端に申し訳なくなった。
だから私は勝手に、アナタに約束をした。
『どこまでできるかは分かりませんが、続けてみます』
そして少し考えてからこう聞いた。
『いつか、書き終える時が来たら』
『最後にアナタと出会えたことを』
『書いてもいいですか?』
って。
私の勝手な約束を、
アナタは「ステキ!」っていった。
そして「書くのはかまいません。けど、名前は内緒にしておいてくださいね」って、
つけたした。
アナタがいたずらっぽく笑っているような、そんな気がした。
だからもう少しだけ。
自分が“いい区切りだな”って思うその時まで。
書こうって、私は決めたんだ。
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