「ハードなんて楽勝!」


そんな思いあがった自分の心を粉々にすべく、
ねこ は半ばやけっぱちで、
一人っきりで防衛戦“絶望”へ挑む決意を固める。

しかし ねこ がモッタモッタと準備をしているうちに、
一人のアークスが颯爽と現れた。


彼女は"G"さん。


凛としたその姿からは、
"歴戦のアークス"だと感じとれる。

彼女は座り込む ねこ の近くに無言で近づくと、
おもむろにテレパイプを起動させた。


『なに馬鹿なコトしてんのよ、ほら行くよ!』


彼女の背中が、
そう ねこ に語りかけていた。





とか、何とかの前回でした。

腐ったミカンになってしまった私、
果たして明日は来るのでしょうか?

それではさっそく、
続きを書きたいと思います!





テレパイプの起動が終わり転送が完了すると、
すぐに私はチャットパットを開いてGさんに話しかけました。


「宜しくお願いします!」

「よろー」

「私、超弱いですけど・・・」

「おkーw大丈夫w」

「なにか作戦はありますか?」

「んー、自由に戦おうw」

「了解です!じゃあ、反対につきますね!」


こんな感じの会話を少しだけした私たちは、
ザックリとした作戦通りに左右に分かれ、
ダーカーを迎え撃つことにしました。



そして、
第一ウェーブがはじまりました。



さっきまでは『当たって砕けろ!』とか思っていたのに、
自分ひとりのクエストじゃなくなってからは、
『一緒に頑張らないとー!』と、
必死にクリアすることを考えだしている自分自身に、
『本当にコロコロ感情が変わるヤツだなー』と、
少しあきれながら私はダーカーに向かって行きます。

まずはバレットボウで遠距離攻撃、
近づいてきたらゾンディールでまとめてジェットブーツで蹴り倒す。

イメージトレーニングはバッチリなのですが、
やっぱりダーカーの数が多くて、
なかなか思うように動けません。

ウェーブが進むにつれて、
ダーカーに囲まれてしまい、


『ひえ、レスタが間に合わなーい!!』


なんて、何度も危うい場面がありました。

でもそんなときに、
どこからともなくGさんがやってきて、
サクッとダーカーの群れを倒してくれるのです。

Gさんは恐ろしく強く、
そして優しいアークスさんでした。

そんなGさんのおかげで、
私はなんとか倒れずに戦い続けることができたのです。

何度も助けてくれる彼女に、
私ができることと言ったら、
シフタをふりまくのが精一杯でした。




そんなこんなで。

なんとか二人で塔を防衛していたのですが、
いくら強いGさんがいるとは言え、
正結晶もまともに集めることができない、
二人だけの防衛戦“絶望”です。

数が増えるダーカーに、
一本、また一本と塔が倒されていきました。


『なんとかGさんとクリアしたい!!』


なんて思っていたのですが、
その願いは届かず。

結局最終ウェーブにも辿り着けないまま、
すべての塔を破壊されてしまいました。

そして私たちはお互い声をかけることもできずに、
それぞれのキャンプシップへと、
強制的に戻されてしまったのです。


『やっぱり私は弱いな…、せっかくGさんが頑張ってくれていたのに…』


一人っきりのキャンプシップでまた勝手に凹みだしていると、
何やら音がして画面にアイコンが表示されました。

開いてみるとビックリ、
なんとGさんからのフレンド申請だったのです。


コメントには「面白かったよw」の文字。


私は急いでGさんとのフレンド登録を済ませると、
彼女が今いる場所を見ました。

どうやらGさんはすでにキャンプシップから、
アークスシップへと戻っているようす。

それを見た私は駆け足でキャンプシップから飛び出して、
ゲートエリアに戻ってくるとバタバタとGさんを探しました。

幸いにもすぐにGさんは見つかりました、
ビジフォンのすぐそばにいたのです。

私はちょっとためらってから、
ウィスパーチャットをGさんに送りました。


「ごめんなさい!」


するとGさんも私に気がついてくれたようで、
くるりと私の方へ向きを変えると、


「あやまらないでー!w」


と、笑ってくれたのです。

そして私たちはしばし雑談をしました。


「実は私調子に乗って、ハードでコテンパになったので」

「ほうほう?」

「練習のような、やけくそのような感じで挑んでました・・・」

「w」

「ですので、力不足でスミマセンでした」

「いやいや、楽しかったよw じゃあ今度はハードにでも行こうねw」

「えぇーー!!いやハードは無理かと思います…」

「なんで、レベル足りてるんでしょ?できるコトをすれば大丈夫!w」

「そうですかね?」

「そうだよー!w」

「できることですか・・・」

「そそ、何事も挑戦ですよw」


と、こんな感じで優しいGさんに、
凹んでいた私はすっかり励まされたのでした。




「じゃあ、またねー!w」


そういって走り去る彼女の背中を見ながら、


『いつかGさんとハードで絶望をクリアしたい!』


と、私は鼻息を「フンフン!」させながら、
進めていなかったレベル解放クエストを、
クリアしようと心に決めたのでした。





強くなれ、私!

思い上がりじゃなく、
本当にハードで戦えるように!



捕まってる場合?!