「・・・わー、まだまっくらだ」


窓の外はまだ夜が明けていない暗闇の世界でした。


でもいつもの夜の暗闇とは違う、
なんとなく感じる朝の雰囲気。


「こんなに早く起きたのはひさしぶりだなー」


そんな外の様子を見ていたら、
なんだかとってもワクワクしてきてしまって、
何を血迷ったのかチョットだけ窓もあけてみるコトにしました。


「さ、さむーーーいっ!」


途端に入り込む外の冷気、
部屋の中なのに口から吐く息が白くなります。

「さむいさむい」といいながらも窓から顔を出し、


「はーーー」


っと、白い息をだして満足すると、
また「さむいさむい」といいながら急いで窓をしめ、
部屋の電気をつけホットカーペットの電源を入れました。

そしてホットカーペットに毛布を広げると部屋からそっと抜け出して、
真っ暗な家の中をヨタヨタと歩きキッチンへ向かいます。

「はやくはやく」とポットをせかして、お湯を沸かして。

熱々のホットコーヒーを淹れると、ソイソイっと魔法瓶へ。

お口のフレンドパートナーの用意ができると、
再びヨタヨタと真っ暗な中を歩いて部屋に戻りました。



部屋に戻ると机の上のPSvitaを手にとって、
ホットカーペットで少し温まった毛布をかぶります。


『よし、準備OK!』


やっとこさ遊ぶための準備が終わったので、
手にとったPSvitaの電源を入れてPSO2を起動させました。


「よーし、行くぞー!」


小声でそうつぶやくと、
いつもより少しだけドキドキしながらセカンドキャラクターを選択し、
きらきらとまぶしい光のトンネルを抜けて。






私は早朝のオラクルへと、降り立ったのでした。



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『そういえば、朝の冒険ってやったことないなー』


そんなことを思ったのは一月も後半になってすぐのこと。

いつものように憧れのあの方のブログを電子書籍で読んでいる時でした。


“たまたま早く起きた朝の、いつもとはすこしだけ違った冒険”


その様子が楽しそうに書かれていたのです。

思えば私のログイン時間はだいたいが22~24時、
もしくは時間がある日の昼間がほとんどなので、
朝のオラクルではまだ冒険をしたコトがありません。


「私、朝のオラクルで遊んでみたい!!」


だらだらとアイフォンで電子書籍を読んでいた私はガバッと勢いよく飛び起きました。

幸いにも次の日は日曜日、
特に用事もないので早起きすればたっぷりと朝のオラクルを満喫できそうです。

そう考えた私はいそいでやるコトを終わらせると、


「じゃあ、私もう寝るからー!おやすみなさーい!」


と家族に一言。

いきなりテキパキと動きだした私に、
『なにごとだ?』という疑問をもった家族の視線を感じつつも、
そそくさと自分の部屋にもどって毛布にくるまり眠りにつきました。


そして念願の“早朝のオラクル”へとやってきた、というわけなのです。





さてさて。

光のトンネルを抜けた私はドキドキしながら“ハード推奨ブロック”へと移動します。

『誰もいなかったらどうしようかな…』なんて思っていたのですが、
意外にも数人のアークスさんがロビーを行ったり来たりしているではありませんか!


『おおー、これは期待できそうだー!』


そんなことを考えながらルンルンで私はクエストカウンターまで向かうと、
“誰でも楽しく”のパーティーを探しました。

ですが残念ながら“誰でも楽しく”のパーティーはありません、
それどころか普段よりもパーティー数がずっと少ないのです。


『やっぱりナカナカ思い通りにはいかないか…』


なんてちょっとだけ気落ちした私でしたが、
すぐに気をとり直して自分で“誰でも楽しく”のパーティーを作ります。

作ったパーティーの目的は、
今日のディリークエストにあった“ガロンゴの撃破”のクリアを目指すコト。

しっかりとパーティーの目的をパーティーコメントへ書きこむと、
さっそく私はキャンプシップを経由して森林フィールドへと降りていきました。



今回のターゲットのエネミーである、
芋虫のようで実はアルマジロの形をしている“ガロンゴ”。

このガロンゴは森林エリア2に出てくるエネミーなのですが、
なかなかでてこないことで私の中では有名だったります。

今回はそのガロンゴを1~99匹倒さないといけません。


『けっこうアークスの仕事ってアバウトなコトが多いよね…』


なんて内心では思いつつ、


『どうせ倒すなら99匹を目指したいな!』


とはりきる私。

少し可愛そうな気もしますがこれもオラクルのためなのです。

ごめんねガロンゴ。


ということで、
私は99匹のガロンゴを探してタコラサッサと森林エリア2へと向かいました。

道中でてきたエネミーをサクッと倒しながらなんの問題もなく森エリア2へ入ったときです。


「PSE BURST!」


と、アナウンスが辺りに響き渡ったかと思うと、
急にワラワラと原生種エネミーたちがでてきたではありませんか!

どうやら私以外のアークスさんがすでに戦っていたようで、
PSEバーストという現象が引き起こされたようです。




実は今だにこの“PSEバースト”なる現象が今一つよく分かっていない私だったので、
プレイヤーズサイトのオンラインマニュアルでちょっと調べてみました。(⇐リンク先はオンラインマニュアルです)


それによりますと、

① PSEバーストとは“PSEレベルが最高値に達すると発生”するそうです。

② バースト中は“PSEによる効果がアップ”、さらになんと“レアアイテムのドロップ確率も上昇”しちゃうそうです。

③ PSEバースト中は画面に“PSEバーストの制限時間”が表示されますが、この制限時間は“エネミーを倒すことで延長される”こともあるそうです。


なるほどなるほど、ゼンゼン知りませんでした…。
どうやら“ただエネミーがたくさん出てくる”だけではなかったようですねー!




と、いうことで。

私はそんな嬉しい特典満載のPSEバーストによって次から次へと出てくるエネミーを、


「うひゃひゃひゃー!!」


とバッサバッサと倒しながら、


「どもどもー、バーストなので近くにいきますねー!」


と先に戦っていたアークスさんへ声をかけ、
マップを見ながらそばへと向かいます。

声をかけると先に戦っていたアークスさんも私のコトに気がついてくれたようで、
エネミーを倒しながらこちらへと向かってきてくれました。

そのおかげですぐに合流するコトができた私たちは、
無言の共闘で原生種エネミーをバッサバッサと倒していきます。

一緒に戦ってくれたアークスさんは、
白くて長い髪をロングツインテールにした女性キャストのKさんという方でした。



私がKさんにシフタとデバンドをかけようとおもって近づいた時、
なにやら小さい影が彼女の周りをちょこまかと走り回っていることに気がついたのです。

なんとビックリ!

この惑星にいるはずのない、
小さなリリーパ族さんがちょこちょこ走りまわっているではありませんか!


『へ、あれ?!』


と、ビックリした私でしたがよくよく見てみると、
このリリーパ族さん、どうやらKさんのサポートパートナーだったようです。

Kさんはこの可愛らしいサポートパートナーと一緒に早朝の森林エリアを回っていたのでしょう。


『可愛いなー、私もラッピーとかのサポートパートナーを作ってみようかなー?』


なんてコトを考えはじめてしまった私は、
とたんに動きが悪くなってしまい横からころがってきたガロンゴにふき飛ばされてしまいます。


『ひえええ、ターゲットエネミーに逆に倒されちゃうところだった…』


あわててレスタをふりまく私…。



こんな感じで私とKさんとリリーパ族さんの三人は、
力を合わせてPSEバーストが終わるまで一緒に戦いました。

やがてPSEバーストが終わると私たちはお互いに、


「お疲れさまでしたー!」

「おつかれー」


と、ねぎらいの言葉をかけながら辺りに散らばったメセタやアイテムを拾います。

はじめはKさんと二人して黙々とアイテムを拾っていたのですが、
せっかくだからと思った私は彼女に声をかけてみるコトにしました。








とここで、長くなってしまったので。

続きは後半で書きたいと思います。


早朝のアークスシップ