前回、
優しいTSさんが防衛戦子ちゃんよりも、
自分のことを選んでくれたことに、
すっかりトキメキきゅんきゅうしてしまった ねこ。

さらに駄目押しの、

「なんでも、手伝うゼ☆」

の一言で、すっかりTSさんにメロメロになってしまったのあった―――。





とかいった前回だったような気がします。
筆ならぬ指がよく走るので、
このままダーーと恋愛妄想日記を書きたいところなのですが、
残念ながらココはPSO2のブログですので、
恋愛妄想日記を書きたい衝動をグッと抑え込みまして、
前回の続きを書いていきたいと思います。



さて、TSさんのお言葉に甘えて、

“レベル制限解除試練・Ⅱ”

と言うオーダークエストをお手伝いしてもらうことにした私でした。


このクエストは、

『三つの惑星にばらまいた“観測素子”を20個集めてきなさい!』

と、言う内容の結構時間がかかる、
コフィー管理官のオーダークエストです。

少々面倒なこのクエストですが、
クリアすればレベル制限が“40から一気に75まで引き上げられる”ため、
今後もPSO2をプレイしていくためには避けては通れないクエストなのです。


ところが私はこのオーダークエストと同じ種類の、

“レベル制限解除試練・Ⅰ”

に、クリアにかなり時間がかかってしまったので、
少々とりかかるのが億劫になっていました。

特に“惑星リリーパの観測素子集め”
に関しては結構トラウマになっていたのです。


そこで私はあえて、
このトラウマになっている“惑星リリーパの観測素子集め”を、
TSさんに手伝ってもらうことにしました。


苦手なクエストだって、
楽しいパーティーメンバーとやればキットあっと言う間だし、
時間がかかってもその分、
一緒に遊べる時間が長くなるじゃないか!


そんな物凄い自己中心的な考えのもと、

「じゃあ、惑星リリーパのオーダーもあるので、お手伝いお願いできますか?」

と、TSさんに猫なで声を出しお願をした私は、
スキップをしながらクエストを受注しました。

もちろん、
私が選んだクエストは惑星リリーパのフリークエストの――――。


“砂漠エリア”です!


そしてもう大体予想していただけると思うのですが、
この砂漠エリア。

惑星リリーパの観測素子をドロップする、
“機甲種エネミー”が、


「まったく、でてこなーーーいぞおーー!!」


なのです。

あまりのでなささに、
私たちは手分けをして探しまわることにしました。

TSさんは、

「砂漠だとやっぱりなかなか、でてこないねーw」

と言いながらも、
広いフリーエリアをあっちこっち走り回ってくれて、
機甲種エネミーを見つけてくれると、

「でたよ!こっちこっち、いたいた!」

と教えてくれます。

私もなんとかTSさんの頑張りに答えたい!
『集まりました!ありがとうございます』って言いたい!

と、必死に探しまわりました。

ですが一時間ぐらい二人で砂漠を走り回ったのですが、
集まった素子は残念ながら半分だけでした。


さすがにこれ以上付き合っていただくのは申し訳なくなった私は、
TSさんの「あと何個ぐらい?」の質問に対して、
本当は半分しか観測素子が集まっていなかったのですが・・・。

「あ、もうOKですー!」

と、思わずポロっと嘘の報告をしてしまったのです。

ええ、そうなのです。

私は、しょーうもない嘘をついてしまったのでした。


ココで私が正直に、

「まだ半分だけなんですけど、そろそろお終いにしましょうか?」

って、言ってもTSさんはガッカリなんてしなかっただろうし、
私が嘘をつく必要なんてまったくもって全然ミジンコ程もなかったと思います。

ですが必死に頑張ってくれたTSさんを前にして、
私はどうしても「まだ集まってませんー!」と言うことが、
「集まってないけど、そろそろ帰りましょうか?」と言うことが、

できなかったのです・・・。


TSさんは私のいきなりのこの言葉に驚いて、

「え、集まったの?」

と聞き返してくれました。

しかし一度嘘をついてしまった手前、
もう後には戻れません。

「はーい、見たら集まってました!w ですのでボス行きましょうか?」

私は必死に“気がついたら集まってたんですよ風”を装って、
答えます。

TSさんは少し悩んでいる様子でしたが、

「はーいw じゃあ行きましょうか!」

と、優しく返事をしてくれました。

私は『なぜ嘘をついた!!このバカチンがっ!』と自分を責めながら、
砂漠エリアのボスであるグワナーダを倒すべく、
優しいTSさんとともに最深部へと駆けていくのでした。



こうして、
TSさんの活躍でグワナーダ2匹をあっという間に倒し、
キャンプシップへと戻ってきた私たちは、
TSさんの持っている装備などの会話で盛り上がり、
別れ際にフレンド登録をすませたのでした。

結局私は、嘘をついたことが気になりながらも、
本当のことは言いだせず、
最後までTSさんには嘘をついたまま・・・になってしまいました。



そしてそして。



それから数日後。

私はTSさんについた嘘を本当にすべく、
ファーストキャラクターでログインすると一人砂漠エリアを駆けずり回りました。

が、やっぱり機甲種エネミーはなかなか出てきません。

小一時間走り回っていた私でしたが、
観測素子は集まらず。

それどころか、
偶然に発生した竜巻に巻き込まれてしまい、
大きな岩の上に飛ばされてしまいました。

私は高い場所から、
何度も走り回った砂漠を見渡し、

「やっぱり、みんなのアドバイス通りに地下坑道エリアを開放しよう・・・怖いけど・・・」

と、心に誓うのでした。

そしてもう一つ、

「変に相手に気を使って、余計な嘘をつくのはなるべくやめましょう・・・」

と、自分に言い聞かせたのでした。

「嘘ついてごめんなさーーい!!」