前回、
気になる彼を見つけてしまった私は、
乙女心ならぬ“おせっかい心”全開で悩んでいました。
彼のところに飛び込んで行くべきか?
それとも即刻立ち去るべきか・・・。
コクコクと最終電車の時刻が迫ります―――。
とかなんとか、
こんな感じの雰囲気だったと思います。
今回も余計なことを書き出さないうちに、
続きを書いていきたいと思います。
さて勝手にパーティーに入ってしまったら、
迷惑千万になってしまうかもしれない。
かと言って、
このままレベル3の困っているアークスさんを見過ごしていいのでしょうか?
・・・いや別にこのアークスさんが困っているかは分からないので、
別に見過ごすとは違う気もしますがどうなんでしょうか!
と勝手に悩んでいた私でしたが、
急に『今いるロビー』がどこかを思い出して、
『それならば・・・』と考えが固まりました。
そうなのです。
今、私がいるロビーは、
いつもの『ビギナー推奨』や『ハード推奨』とは違い、
『チャット推奨』のロビーなのです。
と言うことは、
もし仮にこのアークスさんが初心者さんだった場合。
ドキドキワクワクしながら、
このシップ6へと降り立ち、
たまたまロビー移動のテレパイプを見つけて、
その中にあった『チャット推奨ロビー』を発見し、
私のように「おしゃべりいっぱいできるかも?」と心が引き付けられて、
このロビーへとやってきた。
そして、
何も分からないまま、
とりあえずクエストカウンターへ行って、
とりあえずパーティーを作り、
アークスクエストを受けてみた。
そしてそして、
なんやかんやでソロで『ダガン殲滅』までいけちゃって、
「誰かこないかなー」なんて思いながら、
今まさに惑星ナベリウスで一人、
われわれの宿敵のダガンと戦っているのだとすれば・・・
このような妄想にいたった私は、
このアークスさんのパーティに入ることを決めたのでした。
でもあくまで、
この妄想は私の妄想なので、
実際違う場合もあるわけで。
直接パーティーに入るのは、
やっぱりちょっと悩むところです。
そこで私は少ない脳味噌を絞り上げ、
なんとかうまい方法がないものかと考えた結果。
『そうだこのクエストは確かマルチエリアがあったはずだ!』
と思いついた私は、
急いでクエストカウンターを離れると、
クラスカウンターへと一目散に走って行き、
メインクラスのレンジャーから、
サブクラスのテクターへ転身すると、
再びスタコラサッサとクエストカウンターまで駆けていって、
彼のパーティーを探し出すと、
『別のパーティーで参加する』を選びました。
確かこれで、
パーティーは別なんだけど、
マルチエリアでこのレベル3のアークスさんと、
会えるようになったはずです。
ですので、
『またまた受けたクエストが一緒だったんですよウッハッハ!』
と不思議な偶然を装って堂々と、
アークスさんの様子を見れるってわけです。
辛そうならサポートして上げればいいし、
鍛錬しているのであればそっと離れればいいのです。
この素晴らしい作戦を思いついたことに、
自画自賛しながらキャンプシップに駆けこんだ私は、
ドリンクも飲まずアイテムも整理しないまま、
勢いよくテレパイプへと飛び込むと、
エリア1にでてくるエネミー達を華麗にスルーして、
アークスさんがいるであろうマルチエリアをめざしました。
隠して、
急いでマルチエリアに飛び込んだ私は、
周りを見渡します。
するとエリアの奥の方で、
何やら赤い数字が見えるではありませんか。
きっとそこにレベル3のアークスさんがいるに間違いありません。
「宜しくお願いします!」
まずは挨拶を済ませると、
私は焦る気持ちを隠しながら赤い数字の元へと向かいます。
先ほどのエリア1とは違い、
今度は道中出てくるエネミーを全部サクッと倒しながら進んでいきます。
あくまでも『私はこのクエストをやりに来たんですよ』を装いながら。
慎重にでも早く。
そしてついに私は、
気になって気になって仕方がなかった、
アークスさんと出会うことができたのです。
アークスさんは青紫色のボディーを持つ、
屈強な男性キャストさんでした。
彼をEさんと呼ぶことにしましょう。
マグもつけていなくて、
装備している武器はおそらく初期装備のライフルのままです。
『やっぱり!』
心の中で呟く私です。
見た感じだと、
十中八九でEさんは初心者さんでだと思われます。
私はレスタで傷ついたEさんの体を癒すと、
シフタとデバンドをかけて支援をします。
「行きましょう!」
私はそうEさんに声をかけると、
前を向き走り出そうと―――。
「ピピッ」
ん、何でしょうかこの音は?
何やら聞き覚えなのない、
電子音が画面から聞こえてきました。
いそいそと画面の上を確認すると、
何やら見慣れない複数の人を並べたような、
青いアイコンが表示されているではありませんか。
恐る恐るそのアイコンを押してみると・・・。
「ひ、ひいいい!!こ、これは!!」
思わず天井に向かって叫んでしまう私なのでした。
とここで、
またまた長い文章になってしまったので、
続きは解決編で書きたいと思います。