「やはり彼女は実在するのですね!」

二人だけのキャンプシップに、
私の声が響いた。

惑星リリーパでの緊急任務を無事に終えて、
キャンプシップへと戻ってきた私たち。

各自アイテム整理をしながら、
何気ない会話を楽しんでいる時だった。

Uさんの口から出てきた言葉に私は驚き、
思わず叫んでしまっていたのだ。

その言葉とは、

私、彼女とパーティーを組んだことありますよw

だった。


Uさんのこの言葉を。

私はPSO2をはじめてみてから、
この日まで。

ずっと探していたのだ。



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遡ることだいぶ前。


私はハロウィンイベントの緊急クエストで、
ひとりのデューマンの女性
Uさんに出会いました。

この日の私は、
『ハロウィンクエストでケーキ屋さんを守るとビンゴがそろって無料エステ券がもらえる!』
と言うお得過ぎる情報をフレンドから仕入れたため、
是が非でも貰うべくセカンドキャラクターで参加したのです。

Uさんはそんなお徳魔人に取りつかれた私が作った『誰でも楽しく』のパーティーに、
「非効率に ひかれましたw」
とフレンドリーに入り込んできてくれたのです。

確かにコメントには「非効率PTかと思いますー」なんて、
曖昧なことを書いていたのですがそれが幸いしたようです。


やっぱりパーティーを組みたいときには、
『自分がしたい遊び方』をコメントにしっかり書くと、
パーティーを作った人にも、
パーティに入ってくれる人にも、
プラスになるなーって改めて思いました!


さて、ゆっくり会話をするUさんのペースに合わせながら、
楽しくクエストを回っていました。

そして見事二人でケーキ屋さんを守り抜き、
ご褒美においしいケーキを買い占め、
さらにはエステ券までもしっかりいただいた私は、
ウッハウッハーー!と鼻を伸ばしていたのです。

するとUさんが、
「もっかい いく?」
と私に尋ねてくれました。

私はパーティーを作ったときは、
『一回クリアできればいいかなー』ぐらいに考えていたのですが、
その一言で急いでクエストを受注し直しました。

だってUさんともっと遊びたくなったからです。


どうしてかと言いますと、
Uさんはチャットを打つとき、
わざわざ私が読みやすいように
分かりにくい単語と単語の間にスペースをあけてくれるのです。

「もっかいいく?」ではなくて、
「もっかい いく?」といった風にです。

そんな人思いの優しい人だったのです。

ですので私はUさんともっと遊びたくなってしまい、
急いで二回目のクエストを受けたっと言うわけなのです。


アイテムを補充し直した私たちは、
再び惑星リリーパのお化けカボチャが浮かぶ砂漠へとやってきました。

二回目ともなると
二人の息が合ってきます。

ハンターの彼女が近距離でエネミーを引き付け、
レンジャーの私が援護します。

『違うクラスの共闘ってやっぱり面白い!!』

心の中で勝手につぶやいて、
ウンウンと勝手に頷く私です。

息が合ってくるのは、
戦闘だけではありません。

二回目ともなれば会話も弾み、
会話のタイミングもピッタリと合ってくるのです。

「めーでーめーでー!」
と落ちてくる戦闘機に出くわせば、

「けっかんひーん!」
私が調子に乗って叫び、

「へたくそー!」
Uさんも会わせて叫び、

二人で笑い合うのです。


そんな感じで、
ゆーるく楽しみながらエネミー達を倒していたのですが、
二回目のクエストを受注したタイミングがギリギリだったからか、
12人もいた味方のアークス達は徐々にキャンプシップに戻りはじめ、
なんと最終的には私たちだけが残る形になりました。

ハロウィン限定のこのクエストは、
エネミーを倒してポイントをためていくのですが、
味方が減ってしまったのでエネミーを倒すペースも下がっていき、
ポイントが集まりにくくなってきました。
制限時間までにクリアできるかギリギリのところです。


それでも、
「二人だけだねーw」
なんて無駄口を叩いていた私たちだったのですが、
突如目の前に大きな人型エネミーが現れました。

それはファルス・フューナルというダーカーでした。


私はその禍々しいオーラを放つダーカーを、
ただ茫然と見上げることしかできなかったのです。


後半へ続きます。


私はお客さんですよー!何よっ!